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寄木細工

ご挨拶

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 ここ数年でわたしたちの生活も大きく変わりました。その変化のなかで、社会、公共、企業といったあらゆるレベルにおいてデジタル技術が不可欠な存在となってきていることは多くの方が実感されていると思います。例えば、多くの企業では長引くコロナ禍のもと、オンラインでの働き方もすっかり定着してきました。また同時に、情報の絶対量の増大、スピードの変化、新しい環境への対応のためにテクノロジーも複雑化の一途を辿っています。これらへの取り組み方いかんで、組織に大きな機会とリスクの両方をもたらすことは言うまでもありません。デジタル変革へうまく対応できることが、生き残る組織の条件と言えるでしょう。そういう意味では、これほど「ビジネスのためのテクノロジーの戦略家」が求められる時代はかつてなかったと思います。

 北米オースチンに本部を置くIasa(アイサ)は、ビジネスとITアーキテクチャのプラクティスとナレッジベースに強みを持つNPOです。IasaではITアーキテクトを「ビジネスのためのテクノロジーの戦略家」と位置づけ、グローバルで通用するITアーキテクト専門職の普及のために活動しています。また、こうした専門職が身に着けるべきスキル体系をITABoK(IT Architecture Body of Knowledge)としてまとめ、その啓蒙とアーキテクトコミュニティ形成を通して、アーキテクチャに携わる全ての人達を業界で認められた職業にすることを使命としています。ITABoKは近年のデジタル変革へ対応するために、昨年末にはBTABoK(Business Technology Architecture Body of Knowledge)として大きく進化しています。

 

 こうしたグローバルでの取り組みを受け、私たちIasa日本支部は2014年から日本国内で活動を続けています。ここ数年は国内でもDX(デジタル変革)への意識は高まってきていますが、DXにおけるアーキテクチャの重要性理解と、それを推進するアーキテクトのケイパビリティ向上は、今後より一層重要性を増していくでしょう。こうした世の中の要請に応えるため、私たちはIasaのグローバルネットワークの一端を担い、これからも有用なコンテンツの提供とアーキテクトのコミュニティ形成に貢献していく所存です。加えてIasa日本支部の会員全員のネットワークと学習の機会をますます充実させていくことに努めていきます。

 

 今後とも益々のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
 

2022年6月吉日
Iasa日本支部代表理事
松井 淳
 

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